細胞呼吸を行なう細胞小器官。
細胞内に複数存在し、内部にクリステと呼ばれるヒダを持つ。模式図では桿状(楕円形)の形態として描写されることが多いが。融合・分裂を行い網の様なネットワーク状の形態にもなる。
呼吸によってATPを合成する役割を持ち、好気呼吸に置いて重要な役割を持ており、この際に100回転/分の分子モーターが使われる。ゲノム本体とは分離しているmtDNA(ミトコンドリアDNA)であるが、1塩基違いでレーベルの視神経障害などの遺伝病を引き起こす事もあり遺伝性疾患の原因遺伝子なども含まれている。
また、ミトコンドリアのDNAは完全な母系遺伝をする為に個体の家系調査の際にも使われる。細胞の必要とするエネルギーによってそれぞれのミトコンドリアの量は左右される。
好気葉緑体以外で唯一独自のDNAを持つ細胞小器官であるが、原核生物型のリボソームを持ち遺伝暗号も核のものとは多少異なる特異的なものである。単数形をミトコンドリオンと呼ぶ。糸粒体
細胞・生物
ミトコンドリア
ミトコンドリア
mitochondria