ジャック・キヴォーキアン(Jack Kevorkian)によって作られた自殺幇助装置。
主に銃による自殺も行えないほど衰弱した患者を対象とした装置であり、静脈への薬剤投与(チオペンタールの後に塩化カリウムが点滴される)で患者を死亡させる。なお装置の使用には「知的精神的判断能力のある者のみ」という基準を設けていた。装置を起動させるのは自殺を願う患者自身だが、その装置のセットには医療関係者の協力が必要である。
開発者のキヴォーキアン医師は130人程の患者に使用したと言われるが、その間何度も裁判になっていたが有罪にはならなかった。
有罪が確定し8年間服役することになったが、それはマーシトロンの操作すらできないALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者をマーシトロンを使用せず積極的に死亡させ、なおかつその様子を全米にTV放送したためであった。これは自殺幇助の意義を訴える目的である。また2007年6月1日に刑期を終え出所している。
器具・装置
マーシトロン
マーシトロン
Mercytron