ガンビア・トリパノソーマ症の治療薬として使われる薬剤。女性用発毛抑制剤であるヴァニカの主成分でもある。
もともとは抗癌剤として開発されたが、偶然ガンビア・トリパノソーマ症の治療効果が見出され治療に使用されている。
利益にならないために製薬会社は生産を中止していたが、国境なき医師団などの働きかけにより薬を確保する体制を整えた経緯がある。
貧困層が対象となりやすい疾病に対する薬剤の開発は殆ど行われることが無く、偶然その効果が見出されるものが多いが収益が見込めないため生産されないことは多い。
発毛抑制剤に使用できる効果があったため復活を遂げる事が出来た稀な例である。
薬剤・物質
エフロルニチン
エフロルニチン
Eflornitine