抗癌剤の一種。
EGFRの遺伝子に変異があると治療効果が高いことが報告されている。
分子標的薬剤で当初は副作用が少ないと言われていたが、副作用に間質性肺炎(肺の壁が厚くなり呼吸困難になる)が起こることもあり問題となっている。
しかしその副作用は多くのメディアで言われるほど事件性のあるものとはいえず、副作用を比率で考えるとむしろ他の抗癌剤よりも低く、治療が出来なければ命に直接関わる場合には副作用のリスクを受け入れる価値がある。分子標的薬剤に対する期待の高さと、審査が厳しい日本で先行して使用が承認された話題性が副作用の問題を際だたせた結果であった。
ちなみに間質性肺炎となる危険因子として統計的な調査では「男性」であること「肺繊維症」であること「喫煙歴がある」人が危険性が高いと言われる。抗癌剤として効果が高いのは「女性」や「日常活動性が高い」こと「喫煙歴が無い」・「肺腺癌」であること「東洋人」と言った要素がある。
また、延命効果が無いと言う報告も出ているが、対象者を東洋人と限定した場合では延命治療の効果が示唆されている。日本で先行して認可されアストラゼネカから販売されている。商品名はイレッサ
薬剤・物質
ゲフィニチブ
ゲフィニチブ
gefitinib