Palm機を開発する上でそのシンプルな設計の必要性を説くために語られた思想。
PDA市場が失敗続きに終わってた90年代中盤辺りの原因を多機能にすることにとらわれ過ぎたためにハードウェアスペックが追い付かず「遅く、重く、大きく、バッテリーが持たない」端末となって居た事に気がついたPalmOSの開発者達が「必要な機能はシンプルで使いやすく、無駄な機能を付けない」事を目標とし、その思想を表現した言葉。
結果として低クロックのCPU(DragonBall)でも待ち時間が短くバッテリーの持ちが良いOSとそのハードが完成した。
代わりに画面は160×160pixelで解像度も低く、手書き入力も専用のGraffitiと言う文字を使用、外部メディアなども対応していなかったがこの思想が当時のユーザーに受け入れられ当初のPalmの大ヒットとなった。
後に外部メディアの対応もなされ解像度はハイレゾ(HiRez)と呼ばれる320×320pxel〜320×480pixelとなり、PalmOS5.0からCPUもARM系に変更された。
MicrosoftのPDA用OS(PocketPCやWindows Mobile)やその他のPDAとの競合、ハードウェアスペックの向上などで結果的に多機能化して行った。
技術・基準
ゼン-オブ-パーム
Zen of Palm
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